東大寺大仏開眼1250年慶讃大法要記念事業

 

 菩提僊那像制作 2002

 

 彫刻担当 三輪途道

      三浦康道

 彩色担当 篠崎悠美子

 

東大寺本坊天皇殿に安置され、

聖武天皇の御命日5月2日拝観可能。

 東大寺の創建および大仏の造立に深くかかわった聖武天皇、菩提僊那、行基、良弁の四人を四聖といい、東大寺では永きにわたり崇拝してきました。今回新造として作った菩提僊那はこの四聖御影を参考にしました。

 四聖御影図では菩提僊那は老齢に描かれていますが、なくなったのが57歳、開眼の導師を務めたのが49歳でしたから、大役を務めた49歳を想定しました。また、菩提僊那はインド人でしたが、興福寺の無著、世親像に倣って日本人の顔立ちで作りました。

 菩提僊那とはどのような人物だったのでしょうか。聖武天皇の後ろ盾になって、決して前に出ない、万人の心を受け入れる心の器を持ちながら、同じに国家プロジェクトのプロデューサーであるしたたかさも兼ね備えた人物ではないかと想像しました。

 彩色の基調は、彫刻同様に四聖御影の図像を参考にしましたが、袈裟の模様は法華堂の執金剛神像の鎧部分から描き起こしました。四聖御影の菩提僊那の眼は外国人ということでしょうか、碧眼に描かれていますので、新像の眼も碧眼にしました。